メタバース、Web3と行政

 メタバースとは何か、Web3とは何か分かりますか?

 メタバース、Web3と行政って何か関係あるの?

 今回はメタバース、Web3のざっくりした概要と、自治体におけるメタバースWeb3の活用事例を紹介します。

メタバースとは

 「メタバース」とは、オンラインで繋がる「仮想空間」のことです。

 メタバースでは、ユーザー同士が交流できるようになっていますが、その際に、「アバター」と呼ばれるユーザーの分身を利用することがあります。

 また、メタバースは大きく次の2つの世界に分けることができます。

  • オープンメタバース   異なるメタバースの世界を自由に行き来できる
  • クローズドメタバース   ▶  独自のメタバースでメタバース間を行き来できない ☚現在はこれ

Web3(ウェブスリー)とは

 「Web3」とは次世代のウェブで、「分散型ウェブ」とも言われています。

 最大の特徴は、今までは銀行や証券会社、不動産会社等の仲介者(管理者)が必要だったところ、Web3では仲介者(管理者)なくユーザー間で価値を交換することが可能です。

 最近、よく聞く、ブロックチェーン、DAO(ダオ)、NFT(エヌエフティ)、DiFi(ディーファイ)も全て、Web3の構成要素の1つです。

 因みに、下に出てくるNFTとは、ブロックチェーンに紐づく所有権付きのデジタルデータのことです。

 Web3については、今回はこれくらいにしておいて、次回詳しく説明します。

自治体におけるメタバース、Web3の活用事例

 何故、民間企業ではなく、自治体の活用事例??と思われた皆さんは鋭いです

 通常は、民間のほうが自治体より進んでいるイメージですが、メタバース、Web3に関しては、自治体も負けていないというか、むしろ進んでいます

 というのは、日本は、デジタル社会推進本部を置き、起爆剤であるNFTを含む経済圏の育成として国家戦略としてWeb3を推進しています。また、自治体が以下の課題を抱えており、その解決策としてメタバースWebが親和性が高いからです

【地方自治体が抱える課題】

  • 人口減少・過疎化
  • 地域衰退
  • 文化財の老朽化

 北陸から関東、関西、九州まで全国の自治体でメタバースが活用されています。今回は、鳥取県を例に紹介します。

【鳥取県メタバース課発足】

 2023年2月2日、鳥取県の平井知事は、県に設置された架空の部署「メタバース課」と日本発の自治体オリジナルAIアバター職員第一号「YAKAMIHIME(八上姫)」を発表しました

鳥取県といえば、鳥取砂丘で有名な人口最小の県ですが、他の自治体と同様に、人口減少、過疎化、地域衰退といった課題を抱えています

 これらを解決する手段が、メタバースWeb3というわけです

 県は、地域と多様に関わる「関係人口の創出」や、鳥取を応援するようなプロジェクトが生まれたり、鳥取県の魅力を発信したりと、リアルな観光や物産振興のほかに新たな関わり方が生まれることを期待しているそうです。
 ちなみに、YAKAMIHIMEさんとは、URLかQRコードで、音声会話を楽しむことができるそうです

URL : http://genesischat.xana.net/

AIアバター職員 「YAKAMIHIME(八上姫)」

 もう一つの取り組みが「ASTROBOY x JAPAN(ご当地アトム)NFT」です。

 地方創生をテーマとしたNFTゲームカードシリーズ「ASTROBOY x JAPAN(ご当地アトム)NFT」の第一弾としてリリースされたのが鳥取県編です。


 XANAというメタバース内で、カードゲームがプレイできるというもので、その収益が各地域(たとえば鳥取県)やチャリティーに寄付されたりします

 メタバースには「アトムギャラリー」も設置されていて、アバターで鑑賞することができます。

 鳥取県の観光地を紹介するギャラリーで、日本の観光客だけでなく、海外の人たちにも楽しんでもらって鳥取を知ってもらえるという取り組みです

関連リンク: 

鳥取県
https://www.pref.tottori.lg.jp/

発表文
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000078201.html

世界の国のメタバース活用

 ところで、日本、欧米、中国、韓国以外で、世界で国家レベルでメタバースに力を入れているところがあります。

それはドバイです。

 2022年7月、ドバイが行政レベルの戦略として「ドバイ・メタバース戦略」を発表しました。 今後5年で4万人のメタバース関連雇用を生み出すこと、40億ドルのメタバース経済を生み出すこと、現在までに1,000社以上誘致したブロックチェーンとメタバース関連企業の数を5倍以上にすること、などを目標の柱とし、結果的に世界でトップ10以内のメタバース都市になることを目指しています

〈不動産におけるバーチャル内見が注目〉

 特に、投機目的の外国人に不動産を販売するビジネスが巨大な市場を築いている同国の現状において、投資家がわざわざ物件を訪れることなく世界のどこからでも没入的でインタラクティブな内見をすることを可能にするメタバース技術は、その無限の活用法の中でも即戦力になる強力なビジネスツールとして大きな期待が寄せられています。

「ドバイがメタバース都市構築へ。政府省庁もメタバースに拠点開設」

 今回は、鳥取県を例にあげて、メタバース、Web3と行政との関係をお伝えしました。
 次回は、初心者の方が必ずつまずく、Web3について詳しく解説していきたいと思います

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