前回のブログで少し触れましたが、Web3について、連続シリーズで書いていこうと思います。
復習ですが、「Web3」とは次世代のウェブで、今までは銀行や証券会社、不動産会社等の仲介者(管理者)が必要だったところ、Web3では仲介者なくユーザー間での価値を交換することが可能です。
前回のブログ「メタバース、Web3と行政」はこちらをクリック
Web3は、次の「インフラ、組織、取引、サービス、アカウント」に分けて考えることができます。
【Web3(次世代ウェブ)の構成】
- インフラ ▶ Ethereum(イーサリアム)などのブロックチェーン。スマートコントラクト。
- 組織 ▶ DAOと呼ばれる分散型自律組織。 ガバナンストークン(≒株式)で意思決定。
- 取引 ▶ NFT(エヌエフティ)、DeFi(ディーファイ)、DEX(デックス)、暗号資産
- サービス ▶ Dapps(ダップス=サービスやゲーム等)
- アカウント ▶ ウォレット
⇒特徴は、仲介者(管理者)不在で、価値の交換が可能
※Web3でできること。管理者不在の組織、金融、取引所の構築。保有情報の証明、独自通貨の発行、 投票、貢献度と報酬の明確化、ガバナンストークンによる資金調達、資金管理、トレーサビリティ、二次流通、スポンサー料の獲得、事務処理の自動化など。
ん? ・・・
もう、ちんぷんかんぷんですよね(笑)
安心してください。一つ一つ分かるように解説していきます。
まず、皆さんにご理解いただきたいのは、Web3はブロックチェーンと呼ばれる「みんなで管理するネットワーク」と、スマートコントラクトと呼ばれる「契約を自動で実行するプログラム」が土台となっています。
これらなしには、DAO、NFT、暗号資産もありません。
では、まずはブロックチェーンから説明します。
【ブロックチェーンとは】
ブロックチェーンとは、みんなで管理するネットワークです。
「取引履歴(ブロック)」を1本の鎖のように繋げるように記録され、このブロックが複数連結したものをブロックチェーンと言います。
全ての取引履歴を皆で監視するため、データの破壊・改ざんが極めて難しいと言われています。
ブロックチェーンは取引データの保存場所によって、次の2つに分けられます。
オンチェーン ▶ ネット上のブロックチェーンに直接記録される。非中央集権。
オフチェーン ▶ サービス提供者が管理するサーバーのデータベースに書き込まれる。中央集権。
従来は、大企業を信用してデータの管理を任せていたものが、ブロックチェーン技術により、取引情報を時系列で記録し、同じブロック(データ)が複数のパソコンで分散して保存され管理できるようになりました。
つまり、ブロックチェーンは次の特徴があります。
・特定の管理者がいない
・取引履歴をみんなで監視している
・データの破壊、改ざんが極めて難しい
次回は、Web3のもう一つの土台であるスマートコントラクトについて解説します。
※自社でWeb3が活用できるか知りたい方はお気軽にお問合せください。
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